ファッションを語る際に欠かせない存在が「若者」だ。一見、現代においても若者はファッションを牽引する存在のように見える。しかし、その「若者」とは何かと厳密に問われると、答えることは難しいかもしれない。そこで、「若者」という存在の複雑な様相を「場所」と言うキーワードとともに文化社会学からアプローチを行ってきた日本女子大学の木村絵里子助教に、「若者」と「場所」が、いかに語られてきたか、そして今どのように語ることが可能かについてお話を伺った。 日本女子大学人間社会学部助教、専門は歴史社会学、文化社会学、メディア文化論。東京都出身。日本女子大学大学院人間社会研究科博士課程後期単位取得満期退学、博士(学術)。論文に「大学生のソーシャルメディア・コミュニケーション――TwitterとInstagramの同時利用の規定要因に着目して」『メディア研究』(102号、2023年近刊)「、「1980年代、『non