▼ なぜ、99.9%ではなく99.9999%でなければダメなのか Higgs粒子(らしきもの)の発見についてのニュースを読むと必ず、 「しかし、物理学の世界では「発見」には99・9999%以上の確率が必要だ 」 というような文言がつく。 「CERNの研究者は高い基準をみずから課しているので」とかというのも見た事がある。 でも理由は全然違うんだな。 で、説明の前に、もう一つ注目したいのは物理屋は99.9999%とは決して言わないことだ。「5σ」ないし「6σ」と言う。 「99.9999%」とかの言い方をするのは一般向けメディアのみだ。これがその理由と関係している。 σ(シグマ)というのは標準偏差のことで、この場合は誤差の大きさと考えて良い。 信号が誤差のたとえば2倍になる事を2σと呼ぶ。 信号が2σになると、正規分布を仮定すると(片側で)およそ98%の確率で何かが存在すると言う事ができる。 統