日本生産性本部は毎年新人社員に対する研修事業のなかでアンケート調査を継続実施している。図は、その中で、新入社員のキャリア意識の変化をたどったものである 。資料出所は公益財団法人日本生産性本部「新入社員意識調査」調査結果である。 転職についての問で「今の会社に一生勤めようと思っているか」と回答した者は、2000年の20.5%からどんどん増加し、2012年には60.1%とわずか10年の間に3倍となった。他方、「社内で出世するより、自分で起業して独立したいか」という問に「そう思う」と答えた新入社員は、2003年の31.5%から2015年の10.8%へと3分の1へと大きく減っている。 同じ調査で、一生勤めようと思っている割には、社長にまで昇進したい者は少なくなってきている点については、図録3188参照。 日本生産性本部が実施している新入社員に対する別の継続調査では、入社動機として、「就社」というよ