【台北AFP=時事】台湾の台北で開かれている美術展で、少年が転倒した拍子に手をつき穴を開けた絵画は、主催者が公表している画家とは別人によって描かれたものとの疑惑が出ている。 地元紙が26日、伝えた。絵は150万ドル(約1億8000万円)の価値とされたが、3万4000ドル(約41万円)を下回る可能性もあるという。 台湾のリンゴ日報によると、被害を受けた絵は17世紀のイタリア人画家パオロ・ポルポラの「花」とされたが、同時代の別の画家の絵に酷似。この絵は2012年、イタリアで約2万8700〜3万4000ドルでオークションに掛けられたが、買い手が付かなかったという。専門家は「古く、高価ならば一定の温度や湿度を保てない場所で展示すべきではない」「疑問だらけだ。本物か偽物か誰も分からない」と疑いの目を向けている。