人類は宇宙のどこまで旅できるのか―これからの「遠い恒星への旅」の科学とテクノロジー 作者:レス・ジョンソン東洋経済新報社Amazonこの『人類は宇宙のどこまで旅できるか』はNASAで初めての惑星間ソーラー・セイル宇宙ミッションなど数々のミッションに関わってきた物理学者レス・ジョンソンによる「宇宙探査・宇宙旅行」について綴った一冊である。人類は宇宙に出て、今ようやく「宇宙旅行」ができるかできないかといったところまでテクノロジーを進歩させてきた。しかし、本書がめざしているのはそのさらに先、恒星間航行・旅行にある。 たとえば最も近い恒星でありSFでもよく用いられるプロキシマ・ケンタウリは、地球から約4.2光年離れている。これは光の速さで4.2年かかるということだ。いまいち想像しづらいかもしれないが、ボイジャーが現在地球から162天文単位先にいるが、ボイジャーの速度だとこのケンタウリにたどり着くま