◇待機児童対策に 短時間就労の保護者想定 横浜市や東京都が独自の一時保育補助事業を準備している。多様な保育を増やし、待機児童を減らす狙いがある。【大和田香織】 横浜市青葉区のNPO、ピッピ親子サポートネットが運営する認可園「ピッピ保育園」。磯道静香園長(57)は「困ったらいつでも来てね、が方針です」と話す。一般に認可保育園の一時保育枠は数人と少ないが、ここは通常保育の定員30人に対し、一時保育枠が最大20人と力を入れている。 横浜市の場合、認可保育園の入所条件は保護者の就労時間が1日4時間以上、月16日間。だが、子どもが幼い時期は短時間の仕事を希望する母親が多く、ピッピ保育園で一時保育を利用する母親の6割は「週2、3日の仕事」という。求職活動や資格取得の勉強で利用する人もいる。「子育て家庭の多かった時代と違い、今は近所で気軽に預かり合うことも難しい」とNPO理事長の友澤ゆみ子さん(58)。