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母乳を通じて母子感染し、白血病などを引き起こす危険性のあるウイルスの感染者が都市部で増加していることが21日、分かった。厚生労働省研究班が行った約20年ぶりの調査で、関東の感染者は1・4倍、中部は1・5倍に増加。従来多かった九州・沖縄では減少している。局地的な感染が多く、全国的な対策が取られてこなかった。交通手段の発達で感染地域が拡大したとみられ、研究班はガイドラインの作成に乗り出した。(今泉有美子) ウイルスは「成人T細胞白血病ウイルス(HTLV−1)」と呼ばれ、感染すると50年前後の潜伏期間を経て、3〜5%の人が白血病を発症するとされる。毎年約1千人が発症しているとみられ、発症すると半分近い人が1年以内に命を落とす。前宮城県知事の浅野史郎さん(61)が6月に発症を発表し、関心を集めた。 研究班は、18〜19年の献血者約120万人の血液から各地の感染者数の割合を推計し、昭和63年から
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