■産科医療補償制度(上) 分娩(ぶんべん)が原因で発症した脳性まひ児の医療や養育を補償する「産科医療補償制度」。妊婦の登録が10月からスタートします。補償には、医療機関や助産所が妊婦1人当たり3万円の掛け金を払って、制度に加入する必要があります。しかし、登録や掛け金の支払いに伴う事務手続きが負担で、加入を迷う分娩機関も少なくありません。補償が始まる来年1月の出産から、分娩料の一斉値上げが見込まれますが、値上げ額はまちまちのようです。(北村理) ◇ 「当助産所は保険に加入します。ですから、保険の掛け金3万円と、加入に伴う諸経費2万円の計5万円を分娩入院費に計上する予定です」 来年1月に出産予定の妊婦に、都内の助産所長である助産師はこう切り出した。この助産所の分娩入院費は現在、35万~39万円。来年1月の出産から40万~44万円になる。 説明を聞い