子どもの夜泣きで目が覚めると、隣の夫は熟睡していた――。赤ちゃんを育てたことのある女性なら、こうした経験があるかもしれない。睡眠時間を削られる苦労が伴うだけに、仕事で疲れているとはいえ「夫も少しくらい協力してくれたら……」と愚痴りたい気持ちにもなるものだ。ところが、男性が睡眠中に赤ちゃんの泣き声に気がつかないのは、疲れているだけとも限らないとの研究結果が出た。英国の調査機関が、睡眠中の脳がどのような音に反応しやすいのかを調べたところ、男女に違いがあることが明らかになったという。 この調査は、英国で販売されている風邪薬「Lemsip Max」が、新たに夜用の「All Night Cold & Flu Tablets」を発売するのに合わせて行われたもの。調査方法は、参加した男女のボランティアに眠ってもらい、「EEG」と呼ばれる脳波測定機を利用して、いろいろな音を聞かせた時の脳の活動状況を調べた