指定暴力団山口組が、「山口組新報」と題した機関紙を発刊し、直系組長に配布していたことが9日、関係者への取材で分かった。タブロイド判で8ページ。組の綱領や指針などが示されているほか、篠田建市(通称・司忍)組長らトップによる原稿や写真なども掲載されているという。 関係者によると、機関紙は「創刊号」と銘打たれ、今月5日に全国の直系組長を集め、神戸市灘区の総本部で開いた定例会で配布された。 1面には篠田組長の「巻頭言」として、組員に対する心得などを掲載。別のページには高山清司若頭の文章も載っているほか、釣り日記や川柳、囲碁将棋など娯楽色のあるコーナーもあるという。 山口組では昭和40年代後半から50年代前半にかけて「山口組時報」と題した機関紙を発行していた。