<北陸先端科学技術大学院大学の公開講座で、将棋コンピュータ「ボンクラーズ」の開発者・富士通技術者の伊藤英紀さんと日本将棋連盟の米長邦雄会長が対談> 日本将棋連盟の米長邦雄会長(68)とコンピュータの将棋ソフト「ボンクラーズ」が12月21日、インターネット上で対局し、ボンクラーズが85手で勝った。 ただ、これには事情がある。先手コンピュータが初手に角道を開ける自然な指し手だったのに対し、米長永世棋聖は玉を右に上げる奇策に出た。 定石通りではコンピュータはすでに学習済みなので、演算速度が速いが、定石を外した場合は、指し手の演算に時間がかかって、不正確な手を指すのではないかという可能性に対して実験をしたものらしい。 この対決を前に、国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学の特任教授となった米長邦雄氏が12月16日、同大学セミナー「思考の可視化」公開講演で、語っていたことなのである。 ところが、予測