12月18日、日本将棋連盟会長の米長邦雄氏が亡くなった。享年69。昭和を代表する名棋士だったが、晩年は連盟内で権力を一手に握り、セクハラ・パワハラ問題も報じられた。かつての弟子、林葉直子さん(44)が師匠の「本当の素顔」を語る。 「米長さんの体調が悪い事はお付き合いのある棋士たちから聞いていました。この1、2カ月、一門の弟子など親しい人を呼んで最後の挨拶をしていたそうです。18日の午前中に一報を聞いて、ああ、やっぱり、と思いました。一言ではとても言えない、様々な気持ちがあります」 福岡の天才少女だった林葉さんは11歳の時に女流アマ名人戦で優勝。その後、米長氏の弟子となった。 「思えばあそこで私の人生も大きく変わったのかも知れませんね」 林葉さんは先崎学八段とともに米長宅に住み込み、「内弟子」として生活していたが、実は米長氏とは一局も将棋を指したことがないという。 「ないですね。一度も。そも