音楽好きにはお馴染みのレコード店・ディスクユニオンには、出版部門のDU BOOKSがある。80年代のアイドル歌謡から洋楽的なエッセンスに溢れる隠れた名曲を紹介する『ラグジュアリー歌謡』、日本の音楽シーンに足跡を残してきた編曲家たちのエピソードをまとめた『ニッポンの編曲家』、カニエ・ウェストのアルバム『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』一枚のみを取り上げて論じた『カニエ・ウェスト論』など、音楽通をも唸らすマニアックな書籍を次々と刊行してきたDU BOOKSは、一体どんな方針で出版事業を行っているのか。DU BOOKS編集長の稲葉将樹氏に、レコード店が出版事業に進出した背景から、その文化的意義、音楽書を巡る状況についてまで語ってもらった。(編集部) 「フィジカルなモノの魅力は簡単には失われない」 ーーディスクユニオンが出版部門となるDU BOOKSを立ち上げた理由は?
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