トヨタ車のデザインの評判がよくない。 特にWeb上では顕著で、アルファード/ヴェルファイアの大型グリルや現行型プリウス、新型カローラシリーズのフロントマスクなどに批判が集まっている。 なぜトヨタのデザインは評判がよくないのか? 何か理由があるのか? そもそも本当にデザインが悪いと言えるのか? かつて『ベストカー』本誌で(元日産デザイナーの故前澤義雄氏とともに)「デザイン水掛け論」という連載を続けてきた清水草一氏に、トヨタ車の最近のデザインについて分析してもらった。 文:清水草一 ■毒にも薬にもならない存在から自己主張へ 最近、特にweb上で、トヨタ車のデザインの評判が最悪だという。 その筆頭はアルファード/ヴェルファイア。ノアー/ヴォクシー/エスクァイアも、その流れで評判が悪い。マイナーチェンジ前のプリウスも「歌舞伎顔」と言われ評価が最悪だった。 いったいなぜ、これほどまでトヨタデザインの