ギリシャの総選挙で大勝した急進左翼進歩連合(SYRIZA〈シリザ〉)を中心とする連立政権が28日、初閣議を開いた。チプラス首相(40)が率いる内閣は「反緊縮」路線を色濃く映し出した布陣だ。緊縮策の継続を求める欧州連合(EU)との対立が強まる可能性がある。チプラス首相は対ロシアの追加制裁を巡り、早速EUを牽制(けんせい)した。 チプラス首相は閣議の冒頭、EUとの交渉について、「公平で、互いの利益となる解決を求める。ギリシャの尊厳を回復するため、血を流す覚悟がある」と述べ、厳しい姿勢で交渉に臨む考えを示した。 新内閣の財務相には、選挙前から反緊縮を唱える経済学者のバルファキス氏が就任した。副首相には、経験豊富な急進左翼所属の経済学者ドラガサキス氏、国務相には最側近の一人のパパス氏を据えた。外相には政治学者のコジアス氏が就いた。経済の知識が豊富な閣僚が多く、EUに対し、緊縮策に反対する考えを