企業でのSaaS活用も進み、10以上のSaaSを利用している企業も決して珍しくはなくなってきている。SaaSのユーザーアカウントは管理者から利用者に付与され、そのIDとパスワードは利用者自身で管理をすることが基本だが、利用するSaaSが増えればアカウントも増えるため、IDとパスワードを管理するのが大変になってくる。 とある企業に勤める情シス担当者の方からは、社内からの問い合わせの半分以上が「パスワードを忘れた」というものだという話も聞いたことがある。 SaaSはインストールが不要で、インターネットブラウザ上でさまざまなソフトウェアを利用できる非常に便利なものではあるが、IDとパスワードが外部に漏洩してしまえば不正にアクセスされる危険性も高い。セキュリティ強化のために近年では二要素認証(通常のパスワード認証に加えて、ワンタイムパスワードによる認証を設定する機能)などを必須にするSaaSも増え