馬券の配当をめぐる所得税法違反事件で、“実質勝訴”の判決を受けた大阪市の元会社員男性(39)。回収率を重視した独自の計算式を編み出し、インターネットを通じて自動的に馬券を購入。2004年に100万円からスタート、5年後にはのべ30億円を動かすまでになったその“スーパー馬券術”に注目が集まっている。 大阪地裁の判決などによると、男性が利用していたのはJRA-VANやJRDB(電子競馬新聞)が提供する競馬データ。過去10年分のデータを独自に分析し、回収率に影響を与えるファクター、前走着順や血統、騎手、枠順、牡牝、負担重量など約40項目のデータを採用したうえで、回収率の高い馬をあぶり出す計算式を作成。狙い目を決め、自動的に購入するシステムを開発した。 システムは半年ごとに見直しを行っており、弁護人の中村和洋弁護士によると「初期に比べると改良を重ねて、本人が使いやすいようにカスタマイズされてい