何をマネジメントしたら、成果に辿り着きうるのか? これまでの仕事のやり方と、今期待されている仕事のやり方、この2つの間にある大きな違いについて、気付くための問いだ。さらに、この問いの背景には、成果そのものの意味が異なる、という事実が存在する。 成果とは何か? この問いに向き合うたびに、ドラッカーの顔を思い浮かべてしまう。シンプルながら突き詰めて答えようとすると歯ごたえのある良い問いだ。 決められた期日に、予定されたコストで、必要とされるアウトプットを揃える。こうした、守るべき制約は確かに存在する。しかし、これらが成果にあたるかどうかは、仕事の目的に依る。アウトプットを期待通りに完成させることで対価が得られる仕事ならば成果と言える。 一方で、「相手にとっての利便性に一定以上到達すること」であったり、「想定するニーズが確からしいか判断できるようにする」といったことを仕事とするならばどうだろうか