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ブックマーク / note.com/yanabo (5)

  • メディアの話、その13 トラクターと自動車と。|柳瀬 博一

    昨年、仕事ドイツ・ハノーファーで、大量のトラクターを見てきた。 2017年は、個人的に「トラクター」が再発見された年。 中公新書の『トラクターの世界史』がベストセラーになったのはその象徴である。・・・と、勝手に思っているわけですね。 トラクターは20世紀のおかあさんだ。 トラクターが19世紀末に誕生し、ヘンリーフォードにより大量生産され、アメリカ全土に普及すると、農業は一気に変わった。「工業」になった。 聖書における、人類最古の殺人は、カインによるアベルの兄弟殺しである。 兄カインは農夫で、弟アベルは羊飼い。 神に、兄カインは農業作物=土の実りを、弟アベルは羊の初子を捧げた。 神はアベルの羊に目を向けたが、カインの作物には目を向けなかった。 嫉妬したカインはアベルを殺す。 神は、カインに問う。「アベルはどこに?」 カインは「知りません。私はアベルの番人じゃないので」と嘘をつく。 無論、神

    メディアの話、その13 トラクターと自動車と。|柳瀬 博一
    honeybe
    honeybe 2020/08/26
  • メディアの話、その36。地図というメディア。|柳瀬 博一

    ジュンク堂書店に面白い地図が売っていた。 「荒川流域の高低差まるわかりMAP」 荒川の流域の地形がA1のポスターサイズでどーんと示されている。 地図をつくったのは、埼玉県立川の博物館。 こちらは埼玉県の寄居町にあって、荒川流域の上流部にある。 荒川の巨大な流域ジオラマがあるのだ。 なぜ、知っているかというと、前に『タモリ倶楽部」で特集したからである。もともと『タモリ倶楽部』は、スタジオを持たぬ「流浪の番組」で、つまり番組自体が「散歩」し続けているようなものである。 そんなタモリさんの散歩欲を引き寄せた川の博物館のつくった地図。 この地図の製作プロセスについては、川の博物館の杉内由佳さんがすごく丁寧に解説くださっている。ぜひ読んでいただき、そしてこの地図を手に入れてほしい。 http://www.river-museum.jp/archives/kiyou/No16/kawahaku-kiy

    メディアの話、その36。地図というメディア。|柳瀬 博一
    honeybe
    honeybe 2018/02/24
  • メディアの話、その27。アルマーニと小学校とブランドマーケティングと。|柳瀬 博一

    ジョルジオ・アルマーニ、というのは、80年代後半にファッションに興味を持っていた人間にとって特別の存在である。 ときは、プラザ合意以降の円高輸入品ブーム。 当時、日における舶来ブランドで人気を博していたのは、ラルフローレンやブルックスブラザーズなどのアメリカントラッドが中心で、グッチやサンローラン、ディオールといった、かつて隆盛を誇ったイタリアやフランスのブランドは元気がなく、「ババくさい」イメージがあった。 もっと人気があったのは、日のデザイナーズ&キャラクターブランド。いわゆるDCブランド、である。 そこにイタリアから登場したのが、アルマーニだった。 私が最初にアルマーニを知ったのは、渋谷西武のA館とB館の地下通路である。この通路には、詩集や映画がおいてある「ぱろうる」(だったかな)という小さな屋さんがあったり、西武のバイヤーさんがおそらく海外からかき集めたであろう、まだ日

    メディアの話、その27。アルマーニと小学校とブランドマーケティングと。|柳瀬 博一
    honeybe
    honeybe 2018/02/13
  • メディアの話、その12 ファッションは死んだか。|柳瀬 博一

    フェイスブックで、スーツの着方の話を書いた。 ものすごくたくさんの「友達」が読んでくれた。 さまざまな意見が飛び交った。 それでわかったことがひとつある。 ファッションは死んだ、と言われている。 ビジネスとしては、けっこう終わったと言われている。 百貨店やアパレルの不振、若者のファッション離れ。 新聞的にはそんな言葉が飛び交っている。 でも、違うぞ。ファッションは未だにきわめて刺激的だ。 なぜならば、ファッションは相も変わらず、とっても重要な個人メディアだから、である。 スーツの話をちょっとする。 スーツに関していえば、西海岸初のアメリカのベンチャー、いやすでに世界最強クラスのIT企業群の多くでは、誰もスーツを着ていない。だいたいトップが着ていない。だから、スーツの正しい着方があるかどうか以前に、スーツという格好が「オワコン」なんだよ、と。 でも、これは逆に「スーツ」というエスタブリッシ

    メディアの話、その12 ファッションは死んだか。|柳瀬 博一
    honeybe
    honeybe 2018/01/28
  • メディアの話その10。コンテンツは長生き。インフラは短命。|柳瀬 博一

    メディアは、インフラとコンテンツでできている。、 そのメディア自体を支えるプラットフォームと情報を受発信するハードウェア、という「インフラ」。そのインフラ上でやりとりされる「コンテンツ」。 以上である。 マーシャル・マクルーハンは、「メディアは、メッセージである」と言ったが、この場合のメディアとは、コンテンツ以上にインフラのことである。 テレビならば、テレビ番組がコンテンツだけど、それ以上に、テレビ局があって、テレビ受像機がご家庭にあって、という「インフラ」そのものが「メッセージ」であり、人々の思考と行動を変える、と。 え、思考と行動を変えるのは、肝心の番組、コンテンツのほうじゃないか? もちろん、そっちが最終的に人々に影響を与えるんだけど、行動や思考の様式そのものを変えるのは、コンテンツ以前に新しく生まれたメディアのインフラのかたちである、というのがマクルーハンの話であった。すごい意訳で

    メディアの話その10。コンテンツは長生き。インフラは短命。|柳瀬 博一
    honeybe
    honeybe 2018/01/26
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