最先端テックカンパニーが欲しいAI(人工知能)人材と要らないAI人材の実像が見えてきた。メルカリとディー・エヌ・エー(DeNA)、ABEJAの3社は2019年7月18日、AI(人工知能)分野の人材に関する育成や採用の取り組みを披露した。 「AI人材の育成はこの数年が勝負。短期間で実践的な教育をどうするかが非常に重要だ」。経済産業省の小泉誠情報経済課課長補佐はこう強調した。小泉課長補佐は商務情報政策局でAI人材育成政策を担っている。 国はAI戦略の中で2025年までに、高校教育などを通じて年間25万人のAI人材を育成する目標を掲げている。目標達成に向けて小泉課長補佐は教師不足を課題に挙げた。「AIに関する教育は体系化されておらず、かつ変化のスピードも速い」(小泉課長補佐)ため、講師の確保がままならないのが現状だという。 経産省が講師人材を輩出する源として期待するのが、AIの研究・開発・活用に