原発の問題が行き詰っているようで、重苦しい雰囲気が立ち込める世の中です。そのなかでまだまだ避難所などで御苦労が続く方々も多いと思います。首都圏住民としては、寄付や受け入れなどでできるだけ協力すると思いますが、同時に経済をきちんと回すために必要以上に縮こまらずに仕事をし生活していきたいと思います。冷静に判断して風評被害としか思えないような買い控えとか買いだめとか行われている中では、根拠のないうわさに惑わされず野菜を食べお肉を食べるつもりです。 為替相場はまあ当然のごとく円安になりました。ECBはおそらく今月利上げでしょうし海外金利がむしろ上昇傾向にあり米国でも量的緩和解除から利上げも視野に入れる人が出てきたなかで、金利差という点でも自然なことです。ヘッジ付き外債を多く持つ保険会社などでは、そろそろお尻がむずむずしてくる水準かもしれませんね。 あの有名な(何で有名かはご想像にお任せしますが)ム
今年ももう終わりに近いが、債券市場はかなり大きな変動を経験したと思う。ひとつの特徴はそれぞれのセグメントにおけるプレーヤーにかなり偏りが目立っていたということだろう。とりわけ預金取り扱い機関による長期債、超長期債の買いとその処分は、ひとつのハイライトだっただろう。 預金取り扱い機関は、一部大手は自前で中長期の調達も行ってはいるものの、大半は預金にその運用資金の大半を依存している。そしてその多くが流動性預金だから、負債サイドのデュレーションは本質的に短い。しかしながら預金取り扱い機関の経営が健全である限りほとんどの預金は滞留していくから、それを見越したコア預金を考慮したデュレーションは実際にはかなり長くなる。ALMとか言いながらも融資や長期債投資ができるのはそういう理屈である。 今年の上半期の決算をちらちらと見れば、金利のリスク量は当然のごとく増えていたところが多いと思う。それは収益難と貸出
ホーム > 情報の種類別 > レポート・論文 > > 調査論文 > わが国短期金融市場の動向と課題――東京短期金融市場サーベイ(08/8月)の結果とリーマン・ブラザーズ証券破綻の影響―― わが国短期金融市場の動向と課題――東京短期金融市場サーベイ(08/8月)の結果とリーマン・ブラザーズ証券破綻の影響―― 2009年1月26日 日本銀行金融市場局 全文ダウンロード (PDF、667KB) はじめに 日本銀行は、わが国短期金融市場の機能向上への取組みの一環として、2007年8月以降の1年間を対象に、サブプライム住宅ローン問題が深刻化する中での短期金融市場取引の動向や参加者構造の変化と、同市場の諸課題への取組み状況を点検するため、「東京短期金融市場サーベイ」を実施した。 また、同サーベイ実施直後の2008年9月中旬に発生したリーマン・ブラザーズ証券の破綻について、市場参加者
債券は金利が上昇すると価格が下落し、金利が低下すると価格が上昇する。この性質は長期債の方が短期債よりも大きい。例えば、金利が1%上昇した場合に、時価100円の1年債は約1円(=1%×1年)下落するのに対し、10年債は約10円(=1%×10年)下落する。同じ金利上昇幅でも、価格下落幅は長期債の方が大きいため、今後金利上昇を見込む場合、通常は短期債に投資するだろう。しかし、早期に短期化を進めるのにはリスクがある。短期化すべきかどうかは、金利上昇までに要する時間(金利上昇スピード)も考慮すべきだからである。 債券投資により得られる収益には、基本的に3つの要素がある。1つ目は、金利(価格)変動によるキャピタル損益で、金利が低下すれば収益となり、金利が上昇すれば損失となる。これは前述の通り短期債よりも長期債の方が、変動割合が大きい。2つ目は、債券を保有し続けることにより得られるインカム(利息)収入で
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く