紺ガエルさんの名エントリーに触発されて(?)、カウンターパーティー・リスクについて思うところをいくつか。 <最広義のカウンターパーティー・リスク?> あまり一般的な考え方ではないが、カウンターパーティー・リスクを最も広く考え、「取引相手が契約通りにお金の支払いなどを行なってくれないリスク」と整理してみる。 (1) 期間1年の融資をA銀行に10億円出しました、1年後にA銀行が10億円を返してくれるかどうか? (2) A銀行が発行する期間1年の社債を10億円買いました、1年後に10億円が償還されるかどうか? (3) A銀行から期間1年の融資枠(コミットメントライン)を10億円受けました、1年後に引き出そうとした時にA銀行は10億円貸してくれるかどうか? (4) A銀行から、B社を参照するCDSのプロテクションを10億円買いました(期間1年)、B社破綻時にA銀行が10億円の支払いを行なってくれる
2008年は、米国債と金を除く世界中の主要な市場が大暴落する、歴史的な年になりました。世界の金融界をリードしていた“はず”のウォールストリートを震源地とした未曾有の金融危機は、世界中の投資家の自信を喪失させ、また金融本来の機能である「資金の融通」も滞って、実体経済も急激に冷え込んでしまいました。 2009年は、そんな混乱の中で始まりましたが、NY Timesの年初(1月3日)のOP-ED、「The End of the Financial World as We Know It」の中で寄稿者は、「世界は、アメリカ金融界への自信を“ほぼ”喪失してしまったようだが、まだ修正のチャンスはある。では“何が”修正されるべきだろうか」という問いかけをしていました。 このOP-EDに寄稿したのは、後にLTCMを立ち上げたJohn Meriwether氏が率いた元ボンド王国Salomon Brothers
雑誌から「今年の収穫」というアンケートが送られてくる季節になった。今年ブログで紹介した本をチェックしてみて、今年の後半はほとんど収穫がないことに気づいた。たぶんアメリカ発の金融危機のスケールが大きすぎ、かつそれを正確に分析した本がまだ出ていないためだと思う。そこで、とりあえず今の段階で現状を理解するのに役立つと思われる本をリストアップしてみた:Black Swan 市場リスク:暴落は必然か When Markets Collide The Age of Turbulence 現代の金融政策 Essays on the Great Depression The Great Contraction すべての経済はバブルに通じる 資本主義は嫌いですか なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか Bad Money Fixing Global Finance Globalizin
<モノラインによる保証行為> 「広義の」モノラインが行う保証行為は以下の3種類。 1. 金融保証 2. 「保証型」CDS (=Pay as you go) 3. CDS 1. 金融保証 - CDSと異なり、クレジットイベント発生時でもAccelerationしない - CE発生時でも当初スケジュール通り、保証者が保証履行して元利金を支払う - 主債務の存在が前提 - CEはFailure to Payのみ - 時価評価必要なし - 「狭義の」モノラインの業務 2. 「保証型」CDS (=Pay as you go) - CDSと異なり、クレジットイベント発生時でもAccelerationしない - CE発生時でも当初スケジュール通り、保証者が保証履行して元利金を支払う - 金融保証と同等だが、FASB133に基づき純粋な「保証」とはいえない保証あるいはCDS契約 例)保有証明(Repres
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