野ネズミの樹木食害深刻 北海道内、2年連続で千ヘクタール超 (10/13 07:25) 道内で野ネズミによる樹木の食害が止まらない。2012年度の道有林と一般民有林での被害面積は1218ヘクタールに上り、前年度に続き平年値の5倍に当たる千ヘクタールを超えたことが12日、道の調べで分かった。個体数の増加が背景にあるとみられる。市町村などが樹木周辺に殺鼠(さっそ)剤を散布するなどして予防策に取り組んでいるが、生息域が広範囲に及んでいるため追いつかず根本解決に至っていない。 道などによると、森林被害をもたらしているのは主にエゾヤチネズミ。餌が少なくなる冬の積雪期はカラマツの樹皮をかじり傷を付け枯れさせるなどして、木材としての商品価値を下げる。森林被害の面積はエゾシカ(12年度、約3200ヘクタール)に次ぐ規模だ。野ネズミ被害は平年なら200ヘクタール程度だが、11年度は急増して1974ヘクタール