福島第1原発事故からの復興ビジョンを検討している福島県の有識者委員会は16日までに、脱原発を柱とする基本理念のたたき台をまとめた。7月末までに佐藤雄平知事に復興ビジョンを提言する予定で、提言内容を受け、県は年内に復興計画を策定する。 委員会は「原子力に依存しない、安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」を基本理念の一つにする方針を決定。この他、「ふくしまを愛し、心を寄せるすべての人々の力を結集した復興」「誇りあるふるさと再生の実現」も基本理念として盛り込む意向だ。 委員会は7月2日に開く次回会合でビジョンの素案をまとめ、県民の意見も聴取した上で、復興ビジョンとして佐藤知事に提言する。 【関連記事】 【動画】30メートルのしぶきを上げ、迫る大津波=福島・松川浦 【ルポ】重大事故から25年、チェルノブイリは今〜住民いまだ帰還できず 【特集】原発事故は人災〜佐藤・前福島県知事イン