セブン&アイ・ホールディングス(HD)のスマートフォン決済サービス「7pay(セブンペイ)」で不正利用の被害が出ている問題で、同社側の安全対策が不十分だったとの批判が強まっている。利用者の本人確認を2段階で行う仕組みを採用していなかったほか、第三者でもパスワードの再設定ができるなどの問題点が判明。「事前の安全審査で問題は指摘されなかった」としてきたセブン側は5日、本人確認の強化などを打ち出したが、対応の甘さを露呈した格好だ。 一般的なスマホ決済では、利用者が会員登録したりサービスを利用したりする際に「2段階認証」という仕組みを取り入れている。利用者はまず、自分のIDやパスワードを入力する。これを受け、事業者側が利用者の携帯電話番号にショートメールで数字や文字などで構成する「認証コード」を送信。利用者がそのコードを入力して、本人確認が完了するというものだ。