もうすぐクリスマスがやってくる。意外にも中国で、クリスチャンが急増しているのをご存知だろうか。 中国の総人口14億人のうち、キリスト教徒が約5%を占めている。中国でキリスト教会が公然と活動するには、中国共産党政府が認めた団体に所属し、政府当局に登録しなければならない。政府は教会に対して、教会は、外国の影響力を排除し、中国人によってが教会運営することを要求している。非公認の教会を含めると、総人口のうち約10%に近い1億3000万人に上るという見方もある。 なぜ、いま中国でキリスト教徒が増えているのだろうか。キリスト教のプロテスタントの信者である筆者は、中国滞在中の9年間、上海の教会に出席していた。その体験をふまえて、中国の教会の実情についてレポートする。 上海の教会、ある日曜日。1日の礼拝者数は2000人 上海市の中心部・長寧区にある上海沪西教堂。レンガ色の外壁、正門には金色で教会名が見える