千葉地裁は6日朝、成田空港用地内にある空港反対派の団結小屋「天神峰現地闘争本部」(千葉県成田市)の強制撤去に着手した。 強制撤去は、東京高裁が認めた仮処分に基づくもの。 団結小屋は1966年に反対派の本部として建設され、現在はB滑走路(2500メートル)西側に位置している。一部木造の鉄筋コンクリート3階建て。過激派が機関紙の発行元住所とするなど、「成田闘争」の象徴とされてきた。小屋の撤去と土地の明け渡しが遅れたため、滑走路の誘導路が「へ」の字型に曲がるなど、支障が出ていた。 団結小屋は、反対派の活動を封じるために施行された「成田国際空港の安全確保に関する緊急措置法」(成田新法)に基づき、90年に封鎖され、立ち入り禁止とされてきた。 成田国際空港会社は2003年、小屋の土地所有権を取得。翌04年、三里塚芝山連合空港反対同盟北原派に対して建物撤去と土地明け渡しを求め、千葉地裁に提訴した。 同地