京都大病院の研究用医療機器の受注をめぐる汚職事件で、収賄容疑で京都府警に逮捕された京都大元准教授で医師の丸井晃容疑者(47)が欲しい高級ブランド品などをまとめたリストを作成し、業者側に渡していたことが15日、関係者への取材で分かった。京都府警は丸井容疑者が業者側に物品を要求していたとみて調べている。府警は同日、京都大病院などへの家宅捜索を始めたが、血管再生医療の分野で将来を嘱望される医師の逮捕に、関係先では困惑が広がった。 自宅まで「お届け」 関係者によると、業者側は丸井容疑者が作ったリストなどをもとにして、ドイツの「RIMOWA(リモワ)」やアメリカの「TUMI(トゥミ)」といったキャリーバッグやスーツケースを準備し、丸井容疑者宅にまで届けていた。リストはブランド、商品名だけでなく、色や型番も記された詳細なものだったという。 府警はこの日午前、京都大病院など関係先を家宅捜索。最先端の再生