昨日*1は、欧州の経済学大学院において米国方式を取り入れたために弊害が出た事例を紹介したが、シンクタンクのブリューゲル*2のブログエントリでは、経済学の別の分野においてもっと米国方式を推進すべき、と主張している(Economist's View、タイラー・コーエン経由)。 具体的には、欧州にも米国のようなブロゴスフィアを構築しよう、という主張で、ブリューゲルがブログを立ち上げるに当たっての一種の決意表明になっている。 欧州のブログの現状に対する彼らの問題意識は以下の点にある。 最近の欧州の経済問題に関する議論は、主に米国のブログで交わされた。 欧州にはブロガーはいるがブロゴスフィアは存在しない。お互いへのリンクや双方向の議論が米国ほど密ではなく、ブロゴスフィアを形成するに至っていない。 その理由として同ポストでは以下の2つを挙げている。 欧州の経済に関する議論はその多くが各国内に留まってい