河野太郎防衛相は16日の記者会見で、秋田、山口両県で進めてきた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止に関し、代替地を検討しない考えを示した。迎撃ミサイル発射後に切り離す推進装置、ブースターの落下地点の安全確保が難しいとして「この投資はすべきではない」と述べた。計画断念の方向が強まった。米側と契約した関連費約1800億円の扱いを巡り日米で協議する方針だ。 安倍晋三首相は近く国家安全保障会議(NSC)でミサイル防衛の在り方を協議する。自民党国防部会では、代わりの抑止力として敵基地攻撃能力を保有すべきだとの意見が相次いだ。
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