松下久美 [ファッションビジネス・ジャーナリスト、クミコム代表] Dec. 18, 2020, 05:55 AM ビジネス 20,625 新型コロナウイルスの感染拡大が、人々の生活様式にも経済活動にも大きな影響を与えた2020年が終わり、再生・復興を目指す2021年が訪れようとしている。 ファッション・アパレル業界では、かつてアパレル売上高世界一だったレナウンの破たん・解体や、オンワードの2年で1400店舗超という大量閉店、ギャル御用達ブランドとして渋谷109で売り上げトップを誇った「セシルマクビー」の全店舗撤退など、ネガティブなニュースが頻発した。 一方で、ワークマンが躍進し、しまむらが復活。そして、「ユニクロ」「GU」を擁するファーストリテイリングは異次元とも呼べる強さを見せ、コロナ禍に逆に存在感を増している感すらある。 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の言葉から、戦略やビジョ