日銀のマイナス金利政策で金利が低下したことから、企業の間では、有利な条件で資金を調達しようと満期までの期間が11年以上という「長い期間の社債」を発行する動きが相次ぎ、先月までの半年間の発行額は、去年の同じ時期の4倍を超え、過去最高になったという調査結果がまとまりました。 このうち、全日空を傘下に持つ「ANAホールディングス」は、満期までの期間が20年の社債を19年ぶりに発行し、200億円を調達しました。また、「JR東日本」と「三菱地所」は、それぞれの企業にとってこれまでで最も長い期間40年の社債を発行したということです。 今後の見通しについて「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」の下松慈明シニア・クレジットアナリストは、「金利の低下を受けて資金調達を前倒しで行った企業が多かった。今後、設備投資などの新たな資金需要がなければ、社債の発行額は減少する可能性もある」と話しています。
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