現代の日本で、役者はどう振る舞うべきか? 映画初出演作はトム・クルーズ主演『ラスト サムライ』と、俳優・池松壮亮の芸歴は実に華々しい。だが、どんなに注目を浴びようが、いやむしろ、喧騒が大きくなればなるほどそこから逃れるように小さなバジェットの作品や深夜ドラマに好んで出演し、社会の片隅に生きる人たちを真摯に演じてきた。 その池松が、一転、新井英樹の同名漫画原作のドラマ『宮本から君へ』(テレビ東京系)で熱血営業マンの主人公・宮本浩役に挑む。そこにはどんな心境の変化があったのか? 池松の胸の内を聞いた。 自分は宮本浩のような人間にはなれずに生きてきました。 —池松さんは『第9回TAMA映画賞』で、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』の4作品の演技が評価されて「最優秀男優賞」を受賞しました。2017年11