2019年3月、GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーから突如連絡があった。「頭のなかを整理したいから話を聞いてほしい」。深夜3時過ぎに送られてきたショートメールにはそんな旨のことが書かれていた。 傑作『Silence Will Speak』から約半年、そのとき彼は、自らを取り巻く状況が劇的に変化しつつあることを教えてくれた。マヒトゥ・ザ・ピーポーとしてソロアルバムを2枚リリースし、初の小説を執筆、GEZANとしてはドキュメンタリー映画の公開を控え、『FUJI ROCK FESTIVAL '19』への出演も決定、そして自らが主催するイベント『全感覚祭』を東京と大阪の2会場で、フードフリーで開催することを矢継ぎ早に話した。 なぜ、彼らは命を削り生き急ぐような活動を展開しているのか? その背景を紐解くと、この社会に対して真摯に向き合うマヒトの眼差しが見えてきた。CINRA.NETでは、彼の目線を、