入「そこで最初の質問だけど、犯人は誰だと思う?本郷はこれから解決篇というところで倒れた。見る者が見れば犯人を割り出すことが出来るはず」 里「でも、素人が書いた脚本に、ちゃんと手掛かりが撒かれているんですか?」 入「それなら大丈夫。あの子はミステリーの勉強をきちんとしていた。十戒も九命題も二十則も守っていたはずよ」 里「へー」 奉「モーゼの十戒か?」 里「いや、ノックスの十戒だよ。九命題も二十則も探偵小説におけるルールを謳った文句だよ」 入「そう、つまりトリックを解く鍵はフェアに提示されているということ。それを踏まえた上で、『犯人』は誰だと思う?」 (TVアニメ『氷菓』第8話より) ※以下の文章は『氷菓』第8話の内容の詳細に触れていますので、未視聴の方はご注意ください。 TVアニメ『氷菓』の第8話から始まった古典部シリーズの長編第2作『愚者のエンドロール』篇。制作を中断したミステリ映画の顛末
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