ブックマーク / blog.gururimichi.com (11)

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    先日、困ったことがありました。とある友人から勧められ、じゃあ読んでみようと探してみたところ、どのお店にも置いていないという悲劇。ジュンク堂店にない、代官山蔦屋にもない、日橋丸善にもない。……それどころか、Amazonにもない。 絶版になっているわけではないらしいものの、取扱店も流通数も少ない様子。どっかの書店で取り寄せてもらうべか……と諦め半分でいたのですが、ひとつのサイトが目に留まりまして。それによれば、都内某店に在庫があるの話。足を運んだ結果、なんとか入手することができました。 ──ということがあり、検索ついでに「」や「読書」に関係するウェブサイト&サービスを探していたのが、最近のハイライト。つい最近できたばかりの、真新しいサービスは見当たりませんでしたが、せっかくなのでまとめてみました。どなたかの参考になりましたら。 ※読むを探しているという方は、こちらのページも参考にど

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  • 『新釈 走れメロス』友との約束を守“らない”ために走る、現代版メロス - ぐるりみち。

    新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫) posted with ヨメレバ 森見 登美彦 KADOKAWA / 角川書店 2015-08-25 Kindle Amazon バカバカしい。だが、それが良い。書『新釈 走れメロス 他四篇』は、森見登美彦さんの “新釈” によって蘇った、近代日文学作品の短編集です。 書名にある『走れメロス』をはじめとして、国語の教科書でおなじみの『山月記』などの有名作品を今日的に書き換えた内容。もちろん、おなじみの森見節も全開。思っていた以上に笑えたし、森見さんの作品を読んだことのない人にもおすすめです。 スポンサーリンク 親友との約束を守“らない”ため、京の街を疾走する阿呆学生 芽野史郎は激怒した。必ずかの邪知暴虐の長官を凹ませねばならぬと決意した。 芽野はいわゆる阿呆学生である。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねて暮らしてきた。しかし厄介なことに、邪悪に

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  • わかりやすい文章・伝わりやすい文章、何が大切? - ぐるりみち。

    「わかりやすい文章を書きたい!」 仕事にせよ趣味にせよ、日常的に「文章」を書いていて、このように考えたことのある人は少なくないのではないかしら。 自分の主張は当然のこと、客観的なものも含めてあらゆる「情報」を他者へと伝えるためには、何よりもまず「わかりやすさ」が必要になってくる。そこで、「わかりやすい文章の書き方」と銘打ったやウェブ上の記事を読みあさる。そうすることで自分の文章力も向上するのだと、そう信じて。 しかし、「わかりやすさ」とは何を指すのだろう。 パッと思い浮かぶのは、やたらと難解な表現を使わないこと、テーマを絞り順接的かつ論理的に文章を構成すること──などなど。 でもそのように考えると、義務教育課程で「国語」を学んでいれば、誰でも “わかりやすい文章” を書けるのではないか、とも思ってしまう。 主語や述語をはじめとした文章構成。一般的な慣用句の知識。たとえ大学で論文を執筆した

    わかりやすい文章・伝わりやすい文章、何が大切? - ぐるりみち。
  • わかりやすい文章とは?|文章は“しりとり”であり、論文は“漫才”である - ぐるりみち。

    「わかりやすい文章」とはなんだろう。誰でも理解できる言葉で書かれたもの? 余白を設けることで読みやすさが重視された構成の文章? さまざまな視点が考えられますが、ここで取り上げたいのは、その「順序」。2ヶ月ほど前に読んだ『シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術』から引用しつつ、改めて考えてみようと思います。 シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッド posted with ヨメレバ 吉岡 友治 草思社 2015-01-16 Amazon 楽天ブックス 既知の情報をつなげて、未知へと至る道を描き出す 筆者曰く、 “論理の質とは言い換え” であり、ある文章において前の文と後の文の意味は基的に同じになると言う。まったく無関係のトピックが急に登場したらびっくりするし、やたらと「また」が出てきて話題が二転三転すると集中できない。 そこで、書き始めのパ

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  • 本の感想のまとめかた|「読書ノート」を作ってみよう! - ぐるりみち。

    いつの世も「読書」を志す人は少なくない。 書店ではしばしば「の読み方」に関する特設コーナーが設けられているし、日頃から関心を持っている人は多いイメージがある。 しかし改めて考えてみると、読書がどうのこうのという話はしても、自分の「の読み方」や「感想の書き方」は、これまであまり意識したことがなかった。 そんなわけで記事では、年間何百冊もを読むわけでもなければ、専門家から文章の指導を受けたわけでもない、そのへんの「ただの読書好き」である僕の「の感想のまとめかた」を、自分なりに見直しつつまとめてみようと思います。 スポンサーリンク の読み方 まずはの読み方──と言っても、あまり特別なことはしていません。速読ができるでもなく、読む速度は人並み。強いて言えば、物語にのめり込みたいので、小分けにして読まず、できるだけ一気に読み終えるようにしているくらい。 ただしビジネスや新書に関しては

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  • コミュ障が20年かけて会得した会話術『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』 - ぐるりみち。

    「コミュニケーションの目的は、コミュニケーションそのものである」 「自分の欠点から生まれる『キャラクター』を認めて立ち回れる愚者は強い」 「誰よりも悩んでいる『コミュ障』の人は、最高のコミュニケーターになれる」 このように話すのは、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記*1(@yoshidahisanori)さん。アニメ・オタク文化に親しんでいる人の中には、イベントで目にした、ラジオで耳にしたことのある人も少なくないのではないかしら。 なぜ、この人と話をすると楽になるのか 吉田 尚記 太田出版 2015-01-31 Amazon Kindle 書『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』は、吉田さんが「コミュ障の私よ、さようなら」と題してニコニコ生放送で語った話を再構成したもの。非常に柔らかな語り口調の文体で、「易しいコミュニケーション論」としてきれいにまとまったとなっています。 “易しい”

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  • 「文章力」の基本と「表現」を考える『危険な文章講座』 - ぐるりみち。

    なんだか変なを手に取ってしまったな、というのが第一印象だった。タイトルは、『危険な文章講座』。いや、「危険」ってなんやねん。どこはかとなく漂う、胡散臭さ。こんなん読んで、大丈夫なん? 開いて読み始めてみれば、どことなく「個人ブログ」のニオイがする書き口。 自身の主張に括弧を付けて、セルフツッコミをするスタンスだったり、「いや、冗談ですって。ちょっと比喩がオーバーでした。そんなに大層なもんじゃありませんて」という、表現の軽さだったり。……うん、ちょっと、謎の親近感を覚えてしまった。 にも関わらず、“文章講座”を冠する書名に対する疑わしさと、思わず「ブログでおk」とツッコミたくなるような軽妙さにモヤモヤを抱えながら、読み始めた書。 読み終えてみれば、「文章」に限らず「表現」や「言語」、果てはそれらを総合した「文化」にまで及ぶ示唆に富んだ内容であり、おもしろかったです。 そう、“良書”と言う

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    hs-booklog
    hs-booklog 2015/04/18
    読みたい→山崎浩一『危険な文章講座』ちくま新書。
  • 文章の「推敲」してますか?ブログやレポートの「見直し」は大切! - ぐるりみち。

    学生ならばレポートや小論文。 会社員ならば報告書や考課票。 自分のブログを持っている人ならばブログ。 「読む」だけでなく、普段から文章を「書く」活動をしている人は意外と少なくないんじゃないかと思います。「手書き」の機会は減ったかもしれないけれど、キーボードに向かって文章を考える作業は日常的なもの。FacebookやTwitterだってそうだ。 ただ、そのような文章に日頃から接していて感じるのが、「その文章、ちゃんと『推敲』してますか?」というツッコミ。……いや、気軽に投稿できるSNSならいいんですよ。むしろ誤字が「ボケ」としておいしい状況になるかもしれないし。 しかし、1,000字以上の文量を伴う文章を読んでいると、意外と見かけるんですよね。ちょっとしたミスを。別に読めなくはないし、「こまけぇこたぁいいんだよ!」もそのとおりだとは思うのですが、なーんかもったいないなー、と思うので。「推敲」

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  • 『読書について』悪書だらけの新刊を避け、良書を読むために - ぐるりみち。

    」にまつわる3篇の論説が収録された、ショウペンハウエルの『読書について』。過去2回に分けて「思索」「著作と文体」についてまとめてきましたが、今回はその最後、書名ともなっている「読書について」を読みました。 3篇通じて言えることですが、200年も近く前のドイツの哲学者の指摘が、現代日に生きる読書家たちに何らかの感慨を呼び起こし、レビューサイトなどを見ても高く評価され続けているのはすごいなあ、と。それこそ著者が文中で述べているような、いつの時代にも普遍的な「良書」たり得ていると言えるのではないかしら。 要約:新刊の多読に価値はなく、「古典」が我々を育て啓発する 読書は、自分でモノを考えない活動である。を読むことで我々は他人の思想に触れることができるが、そうして他者の思想を追いかけ消費しているばかりでは、ついには考えることを忘れてしまう。ゆえに、多読は慎むべきである。 著作家にはそれぞれ

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    hs-booklog 2015/04/15
    ショーペンハウエル「読書について」(『読書について』所収)のノート
  • 価値ある本を見分け、自らの思索を獲得する為の「著作と文体」 - ぐるりみち。

    先日に引き続き、ショウペンハウエルの『読書について』を読んでいます。 書には「思索」「著作と文体」「読書について」の3篇が収録されておりますが、今回はその2つめ。ページ数にして100ページほどのボリュームとなる、「著作と文体」を読みました。前回の記事同様、要約と合わせて感じたことをまとめています。 要約:思索なき著作に価値はなく、「文体」は主張の所有から生まれる 文章を書く人間の傾向を見ると、2つのタイプに分けることができる。ひとつは、価値ある事柄を伝達するべく文章に向き合い、書く者。もうひとつは、金銭を得ることを前提として書く者。 前者は「思索」ありきのものとして文章を描き出すが、後者は「金銭」や「評価」といった外部要因が深く関わってくる。ゆえに、その行為に対して文字数や周囲の目といった縛りが適応されることで、その文章の大半は明確さ、明瞭さに欠けているもであると見て疑いがない。 また、

    価値ある本を見分け、自らの思索を獲得する為の「著作と文体」 - ぐるりみち。
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    hs-booklog 2015/04/15
    ショーペンハウエル「著作と文体」(『読書について』所収)のノート
  • 読書のインプット・アウトプットの前に必要となる「思索」とは - ぐるりみち。

    読書について 他二篇 (岩波文庫) posted with ヨメレバ ショウペンハウエル,斎藤 忍随 岩波書店 2016-10-20 Kindle Amazon もともと自分のいだく基的思想にのみ真理と生命が宿る。我々が真の意味で十分に理解するのも自分の思想だけだからである。書物から読みとった他人の思想は、他人のべ残し、他人の脱ぎ捨てた古着にすぎない。 生まれ落ちて20余年。「趣味読書です!(※ただし雑かつ当に単なる “趣味” )」を地で通してきた自分にとって、書は脳天直下、深くまで突き刺さり、根幹を揺るがしかねない刺激をもたらしてくれる良書でした。ショウペンハウエル著『読書について』。 いつものように普通に読みはじめたところ、ざっくりと感想を書くだけというのも憚られるほどに興味深く文章に浸っている途中。まずはひとつめの文章『思索』を読み終えたので、読書ノートにメモった要約を参

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    hs-booklog 2015/04/15
    ショーペンハウエル「思索」(『読書について』所収)のノート
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