中年の危機(ちゅうねんのきき)とは、中年期特有の心理的危機、また中高年が陥る鬱病や不安障害のことをいう。ミッドライフ・クライシス(Midlife crisis)の訳語であり、ミドルエイジ・クライシス(Middle age crisis)とも表記される。 中年期は働き盛り、熟年とも呼ばれ、1960年代までは人生の最盛期として認識されてきた[1]。1970年代より発達心理学では、中年期を大多数の大人が経験する人生の一つの段階として研究が進められ、臨床心理学などを含めて「中年期危機」という用語が用いられるようになった。 中年の危機は30代後半から40代にかけての中年の入り口で体験される他、現役引退期にも訪れやすい[1]。しかし2020年現在では30代でも若手や青年などと扱われることが少なくなく[注釈 1]、逆に30代を中年や中高年と呼ぶ人は多くはない為、入り口と呼べる年齢に制限は無い状態にある。