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ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (13)

  • 売春窟に生まれついて→未来を写した子どもたち - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    3年前からブログやラジオや雑誌で何度も紹介したり、各映画会社に「配給してよ」とDVDを押し付けたりして回ってきたアカデミー長編ドキュメンタリー部門受賞作『売春窟に生まれついて』ですが、 やっと、やっと、『未来を写した子どもたち』の邦題で11月から日公開されることになりました。 http://www.mirai-kodomo.net こういう映画がなかなか公開されなくて、ケータイ小説映画とかアキモトコー映画とか手塚治虫や黒澤明の墓泥棒みたいな百害あって一利なし映画ばかりが劇場を支配している日映画界現状ってなー。 もうひとつ。 『未来を写した子どもたち』とは直接、何も関係ないけどさ、ムカつくから言わせてくれ。 この映画はアカデミー賞まで獲ってるし、アメリカではDVDまで出てるのに、配給会社が決まるまで、日映画評論家は誰一人として話題にしなかった。 文芸評論家だったら、普通、芥川賞受賞

    売春窟に生まれついて→未来を写した子どもたち - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    hsksyusk
    hsksyusk 2008/09/20
    3年前のブログで町山さんはこの映画に言及してて、ドキュメンタリーは世界を変えることもあると。http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050307 /orangestar さんのブコメで闇の子供たちを知った。こちらも見たい。
  • テレビ伝道師の金とセックス、その歴史と現在 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    今日発売の『SAPIO』に、アメリカテレビ伝道師たちの歴史と現在について書いています。 20世紀初めから数々の福音派キリスト教伝道師が登場し、聖書根主義による保守的なモラルを説いて寄付を集め、巨万の富を築いてきた。 多くの伝道師がセックス・スキャンダルで失脚したり、脱税や詐欺で刑務所に入っているのにアメリカ人はまったく懲りずに騙され続けている。 紙数の都合で割愛したけど、福音派伝道師について最も鋭く描いた映画はシンクレア・ルイス原作の『エルマー・ガントリー』だ。 予告編↓はエルマー・ガントリー(バート・ランカスター)のこんなセリフで始まる。 「私、エルマー・ガントリーは典型的なアメリカ人です。 興味があることは、金、セックス、そして宗教です」 女好きのヤクザ者エルマー・ガントリーは口の上手さを活かして福音派の伝道師となり、莫大な金を集めていく。この頃から連中のやっていることはまるで変っ

    テレビ伝道師の金とセックス、その歴史と現在 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • アフガンを助けてタリバンを育ててしまった男 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    明日17日(土)から公開の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』の劇場用パンフレットに原稿を書きました。 原稿の内容は、映画の中ではあまり描かれない、テキサスの大富豪ジョアン・ヘリング(ジュリア・ロバーツ)と、CIAの工作員ガスト・アブラコトス(フィリップ・シーモア・ホフマン)の奇奇怪怪な正体についてです。 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』は、1980年代、ソ連に侵攻されたアフガンのイスラム・ゲリラを密かに支援して、対空ミサイル「スティンガー」を供与した、民主党の下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)を描く実話。 しかし、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』は、ふざけたブラック・コメディとして演出されている。 それは、アメリカのアフガン支援が笑うしかない悲惨な結果を生んだからだ。 アメリカのおかげでアフガン・ゲリラはソ連を撃退し、それがソ連そのものの崩壊へとつながったが、ゲリラ

    アフガンを助けてタリバンを育ててしまった男 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    hsksyusk
    hsksyusk 2008/05/26
    チャーリー・ウィルソンズ・ウォーはこういう実話だったのか。俄然興味が。
  • 串田アキラはブラジルで神! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    ブラジルはフォルタレーザで行われたアニメ特撮コンベンション「SANA」に出演し「機動刑事ジバン」を熱唱する我らが串田アキラ尊師。 客席からのビデオ撮りなので、アキラ尊師の声よりも周りの客の歌声のほうがよく聴こえるが……何、この熱狂! ジバーン! ジバーン! ヒトハダレーデモー ジバーン! ジバーン! ヒトツノタイヨー キドウケイジジバーン! みんな日語で一生懸命歌っている! 実はブラジルでは東映メタルヒーローが大人気なのだ。 串田尊師の熱唱・イン・ブラジルをもっと聴いてみよう。 おおギャラクシー! おおギャラクシー! ブラジルのおともだちもみんな頑張って「ちょーわくせいせんとーぼかん」って歌ってるぞ! 『巨獣特捜ジャスピオン』のメインテーマはアイ高野が歌ってるんだけど、 サブテーマにすぎないこの「超惑星戦闘母艦ダイレオン」の歌のほうがブラジルでは圧倒的に人気がある。それはやっぱりアキラの

    串田アキラはブラジルで神! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    hsksyusk
    hsksyusk 2008/04/02
    串田アキラのライブで熱狂するブラジル人。後で見る。
  • お前のミルクセーキを飲み干してやる! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    日午後2時からのTBSラジオ「ストリーム!」の「コラムの花道」では、 2月24日に発表になるアカデミー賞についてちょっと予想をします。 http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2008/02/219_125b.html 今回は『ノーカントリー』と『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』が共に作品賞・監督賞ほか8部門で候補に挙がって、激突してるんだけど、 両方とも凄まじい映画なのだ。 『ノーカントリー』では殺人狂シガーを演じるハヴィエル・バルデムが助演男優賞確実と言われている。 シガーは屠畜用の打額銃(圧搾空気でスパイクを打ち出す銃)で出会った人を淡々と無差別に殺していく。 『羊たちの沈黙』のレクター博士と並ぶ静かな狂気。 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』では、石油採掘王ダニエルを演じるダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞の大命。こっちはシガーほどの大量虐殺者じゃない

    お前のミルクセーキを飲み干してやる! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
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    hsksyusk 2008/02/23
    2008年アカデミー賞有力『ノーカントリー』と『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』。どちらも狂気な映画。
  • 書評 - 君のためなら千回でも - 町山智浩

    日午後2時からのTBSラジオ『コラムの花道』では、うちの近所のフレモントという町にあるアメリカ最大のアフガン人街「リトル・カブール」と、そこで育った作家カーレド・ホッセイニについて話します。 http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2008/01/18_c180.html 実は先日、ホッセイニに直接会ってきたんですよ。 同じくらいの世代なんで、映画についての話が合うんだよね。 ホッセイニは65年にアフガニスタンに生まれて、ハリウッド映画を見て育った。 他の世界中の少年たちと同じく、スティーブ・マックイーンやチャールズ・ブロンソンがヒーローだった。 マックイーンが『ブリット』で飛ばすムスタング・マッハ1に憧れた。 そのホッセイニは『ブリット』のロケ地に近いベイエリアで青年期をすごすことになった。 別にうれしいことじゃない。 アフガニスタンがソ連に侵略されて、難

    書評 - 君のためなら千回でも - 町山智浩
    hsksyusk
    hsksyusk 2008/01/08
    カイト・ランナーが映画化も出演者の子供が公開するところされると訴え急遽中止に。日本ではどうなるの。
  • 段ボールで『2001年宇宙の旅』をリメイクできるか? - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    正月明け早々に嵐の中をハリウッドに出張したよ。 ジャック・ブラック主演の新作映画『Be Kind Rewind(巻き戻して御返却ください)』の取材でね。 ニュージャージーのビンボーな町に古くて汚いレンタル・ビデオ屋があった。 置いてあるのはVHSビデオのみ。でも、DVDプレイヤーが買えないビンボー人や、新しいテクノロジーに追いつけないおじいちゃんやおばあちゃんからは重宝がられていた。 店員はモス・デフ。店の常連はガラクタ置き場のトレイラーに住むジャック・ブラック。 ジャック・ブラックはある日、高圧電線に触れて強烈な磁気を帯びてしまい、店のテープを全部消去してしまう。 そこに常連の可愛いおばあちゃん(ミア・ファロー)がやって来た。 「『ゴーストバスターズ』って映画あります?」 「ちょ、ちょっと待ってください!」 さあ、困ったモス・デフはとんでもないアイデアを思いついた。 ええーい! 自分で『

    段ボールで『2001年宇宙の旅』をリメイクできるか? - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    hsksyusk
    hsksyusk 2008/01/07
    ジャック・ブラック×モス・デフ×ミシェル・ゴンドリーの映画の記事。面子だけで期待していたら内容も面白そう。
  • 「キリスト教右翼の父」ジェリー・ファルウェルが死んだ♪ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    今週のTBSラジオ「コラムの花道」では、5月15日に死んだ「キリスト教右翼の父」ジェリー・ファルウェルについて話します。 ファルウェルは1980年から福音派、キリスト教原理主義者の投票を組織して、アメリカの国政を動かしてきた。 共和党は80年代以降、キリスト教右翼を支持基盤にしてきたが、共和党のマケイン上院議員は「政教分離の原則」というアメリカ保守流の立場から、キリスト教右翼と共和党の結託は非アメリカ的であると批判した。 その発言のため、マケインはファルウェルを敵に回し、2000年の大統領予備選で、再誕派キリスト教徒のブッシュに敗れてしまった。 誰もファルウェルには逆らえない。 2008年の大統領選挙に出馬するマケインは去年、ファルウェルに謝罪して、政策をキリスト教右翼寄りに転回せざるを得なかった。 YouTubeにはファルウェルが死んで喜ぶ映像がいっぱい。 これは『オズの魔法使い』で、

    「キリスト教右翼の父」ジェリー・ファルウェルが死んだ♪ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    hsksyusk
    hsksyusk 2007/05/22
    人が死んだことを喜ぶのには違和感を感じる。
  • デヴィッド・リンチ監督アニメ「バカの国」 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    「パパ、口に棒をハメた人が来たよ!」 「棒取ってあげてよ!」 「棒取って!」 「棒取って!」 「パパ、その人の首を折ったよ」 「その人、おとなしくさせてよ」 オイラも小学生の頃、授業中に教科書の角にこういうパラパラ漫画を描いたよな。 しかし、60歳でこういうアニメを一人でしこしこ作っているデヴィッド・リンチって何者でしょうか。 http://www.eiga.com/special/mulholland/index.shtml 「マルホランド・ドライブ」の公開時にリンチ宅を訪ねた時のインタビュー。

    デヴィッド・リンチ監督アニメ「バカの国」 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - ソクーロフが昭和天皇を描いた映画『太陽』をDVDで観る

    ソクーロフが昭和天皇裕仁を描いた『太陽』については、TBSラジオの「ストリーム!」ではだいぶ前にもう話したけれど、ロシアのサンクトペテルブルク映画祭でグランプリを獲ったので、とりあえずブログに感想を残しておこう。 これはヒトラーを描いた『モレク神』、レーニンを描いた『牡牛座』に続いて、第二次大戦時の世界の指導者を描く三部作の三作目。『太陽』という題名は昭和天皇が太陽神、天照大神の子孫であることを意味している。 映画は1945年、有名な終戦を決めた御前会議の直前から始まる。 地下の防空壕で、事をする昭和天皇(イッセー尾形)。画面はいつものソクーロフ作品と同様に古い写真のように退色し、夢の中のようにもやがかかっている(特殊なフィルターを使っているらしい)。音楽もほとんどなく、衣擦れの音までが聞こえるように静か。カメラは事の行程や、ちょっとした所作をじっくりと静かに写していく。 天皇は、侍従

    ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - ソクーロフが昭和天皇を描いた映画『太陽』をDVDで観る
  • 「もし僕が大統領だったら」ウィクリフ・ジーン - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    今、アメリカでいちばん面白いコメディアン、デイヴ・シャペールの映画『ブロック・パーティ』を観た。 これは2004年にシャペールが、ブルックリンの黒人ゲットーの1ブロックの交通を遮断して行った無料コンサートの記録映画で、 シャペールが司会をしていたTVショーに出演したミュージシャンたちがノーギャラで参加した。 たとえば、カニエ・ウェスト、エリカ・バドゥー、モス・デフ、ローリン・ヒルなど。 実はこれ、ロサンジェルスの黒人地区ワッツを焼きつくした人種暴動の後、ソウル・ミュージックのレーベル「スタックス」が地区再建を掲げて行ったフリー・コンサート「ワッツタックス」の小型版になっている。 シャペールは、生まれ故郷のオハイオの道端を歩いていた隣人や黒人ばかりの高校のマーチングバンドを交通費宿泊費もコミでブルックリンのライブに招待する。 だから演奏もできるだけデジタルを抑えてブラスや生楽器を中心にしたソ

    「もし僕が大統領だったら」ウィクリフ・ジーン - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 今年の映画ベストテン - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    そろそろアメリカでは今年の映画ベストテンの発表が始まった。 まずはホラーの帝王スティーブン・キングのベスト10(Entertainment Weekley) ①The Squid and The Whale(イカとクジラ)http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051130 売れない作家の苦しみをあまりにリアルに描いたから、という理由。 ②カポーティhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051010 ネタがつきた作家の苦しみを(以下略) ③ヒトラー/最期の12日間 ④グッドナイト&グッドラックhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051009 ⑤クラッシュ ⑥宇宙戦争 ⑦コンスタント・ガーデナー ⑧シンデレラ・マン ⑨デヴィルズ・レジェクツhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/

    今年の映画ベストテン - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • スピルバーグの「ミュンヘン」は凄かった! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    スティーヴン・スピルバーグの新作『ミュンヘン』を観た。 2005年に観た映画ではベストワンだ。 とにかく強烈で、壮絶な映画だった。 この映画は内容が政治的に危険なので今まで極秘に製作されていた。 ミュンヘン五輪で選手11人をパレスチナ・ゲリラに殺されたイスラエルが報復のため、諜報機関モサドの精鋭5人にパレスチナ人11人暗殺を命じた実話の映画化だ。 1972年、ミュンヘン・オリンピックの選手村に「黒い9月」を名乗るパレスチナ・ゲリラが銃で武装して侵入。イスラエルの選手11人を人質にとった(うち二人は抵抗して射殺される)。 犯人はイスラエルの刑務所に囚われたパレスチナ人の釈放を求めたがイスラエルはこれを拒否。 犯人はドイツ政府と交渉して旅客機を用意させたが、ドイツ側は軍の滑走路で犯人たちを狙撃。 犯人側はヘリコプター2台の座席に縛られた人質を手榴弾とライフルで皆殺しにした。 この報復のため、イ

    スピルバーグの「ミュンヘン」は凄かった! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
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