印税生活ですっかり勝ち組になってしまった三浦展さんの本。彼とは三菱総研に入ったのも辞めたのも同じ時期なんだけれど、会ったことも話したこともない。いや、小さい会社だから会ったことぐらいはあるんだろうけれど。社会公共本部だったのかな?僕は科学技術本部と経済経営本部だった。 さて、内容について。日本特有の世代論をベースに、新人類、ロスジェネ、そして今の若者の代表を登場させ、対談形式にして主として今の若者の特徴をあぶり出していく、というもの。これが「代表性」という面で非常に雑にみえて、その実かなり計算し尽くされているのが面白い。若者代表として早稲田の草男君と立教の鉄子さんが登場するのだけれど、彼らは完全なる代表ではない。ただ、きちんと周囲を見る『目』を持っていて、そういう視点を持てる人間を見つけてきたところが本書の成功の要因だと思う。が、草男君に比較すると鉄子ちゃんはちょっと力不足で、その結果、焦