という 彼女の気持ちはよくわかる もう散々息子のことで苦労してきた 「私たちもこれから先が短いのに、 四十過ぎた息子なんだから、 自分の人生は自分の責任で生きて欲しい」 そう言った友人に「私も同じ」と頷いた 私にも一度結婚に失敗した息子がいる その後、再婚孫も生まれたので安心していたが、 昨年お嫁さんに会った時、 夫婦の現状を聞いてこれはまずいと思い、 息子に意見をした お嫁さんや孫の将来を考えてのことだが、 以来息子は私たちに心を閉ざしてしまった 親に意見されたぐらいで生き方が変わるわけはない つくづく親として無力さを感じた と同時に、 もう息子の家庭とは距離を持とうと思った 親子といえども別人格 夫婦で悩んで解決していくしかない 親が口出しして良いことなど何もないと悟った 先の友人は、 「私は息子夫婦が離婚となっても受け入れるわ 孫の成長をきちんと見守るなら、 息子の人生、まだ先は長い
