「異世界チートもの」――それは、平均的な日本人、たいていの場合は中高生が異世界に転生し、大活躍してしまうファンタジー小説である。 転生先は主に中世ヨーロッパをイメージしたファンタジー世界で、現代日本とはその知識や技術のレベルに大きな隔たりがある。現代では当たり前の知識や技術でも、向こうでは「チート」――すなわち反則級に有効な場合も多い。転生した少年少女たちは、その「チート」を生かして世界の危機を救ったり、王になったりするのである。 だが、ちょっと待って欲しい。今この瞬間に異世界に転生したとして、果たして我々は「チート」できるのだろうか。火薬の作り方、物理学や医学の知識、建築や工芸の技術……なんとなくは知っていても、果たして向こうで実戦できるほど知っているだろうか。 このコラムでは、『現代知識チートマニュアル』(山北篤 著)をひもとき、異世界で生き残り、「チート」するための知識を紹介していき
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