ロシア政府系電力大手インテルRAO統一エネルギーシステムのコワリチュク社長は12日までに、ロシア極東サハリンからケーブルを通じた電力供給を日本側に提案していると述べた。11日のプーチン大統領とのビデオ会議での発言をインタファクス通信などが報じた。 コワリチュク社長は、東京電力福島第1原発の事故後に日本は電力不足に陥っているとし、「ケーブル敷設により日本への電力供給を保証できる」と強調した。 日本が電力を輸入する場合は、電気事業法改正など法整備が必要となるため、「電力輸入に関する日本政府の決定」が不可欠とも述べた。 同社は今年2月、ロシアなどで発電した電力を日本に供給する送電網構築に関する事業化調査実施の覚書をソフトバンクや三井物産と締結している。(共同)