昨年、友人が亡くなった。 お葬式では、讃美歌を歌いながら泣いた。 故人の経歴というものも聞いた。 「人の一生を紹介するには、20年間というのは短すぎるんだな」とそのとき思った。 私はまだ20代前半で、同年代の友人の死に未だに現実感が沸いていない。 友人たちにお葬式の連絡をするときも、「そうだ。○○(友人名)にも連絡しなきゃ。」 式の前日も、「○○は明日来るかな。久しぶりに会うなぁ。」 と考えてる有様だった。 それは参列した他の友人や知人たちも同じようで、慣れないスーツに身を包む彼らはぎこちない様子で、 初めて1人で来たお葬式に戸惑っているようだった。 お葬式で涙を流すだけ流した私は、それ以降彼女の死を思い出して泣くことはなかった。 たった数分泣いただけって、自分は薄情なのかなと思う。 最初、彼女は長期の旅行に出たんだ、と思い込もうとした。 けれど、インターネットがあってリアルタイムに連絡を
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