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ブックマーク / dlit.hatenadiary.com (10)

  • 動詞「まなざす」は“日本語として”おかしいか - 誰がログ

    【注意】このエントリは、動詞「まなざす」の意味・用法や登場した経緯や背景などについて解説したものではありません。 はじめに 下記のまとめのブコメにも何か書こうかなと書いてそのままいつもの書く書く詐欺になりそうなところだったのですが、 togetter.com その後もちょこちょこ「「まなざす」という動詞は日語としておかしい」というような言い方を見たので何か書いておくことにしました。 最後に背中を押したのは菊池誠氏の次の一連のツイートです。ただこれに似た言い方はいくつか見ましたし、共感を覚える方もけっこういるのではないでしょうか。 @kanenooto7248 はあ、「まなざす」という言葉を使うやつは嫌いだ、という話はしたけど、その出どころですか。「まなざす」は日語じゃないからな— kikumaco(9/7ベアーズ) (@kikumaco) 2016年1月25日 「まなざす」という言葉を

    動詞「まなざす」は“日本語として”おかしいか - 誰がログ
  • 呪文名研究シリーズの「ヒャダイン」についての論考が出ます(紙で) - 誰がログ

    以前ここで書いた「ドラゴンクエスト」呪文名の研究シリーズ 【研究ノート】「ドラゴンクエスト」シリーズにおける呪文名の形態論的記述に向けて - 誰がログ の第二弾となる、 「「ヒャダイン」の消失についての形態論的一考察」 と題した論考をSJLL (Semiannual Journal of Languages and Linguistics)という雑誌に投稿しました(このタイトルの元ネタが何かについても書いてあります)。 SJLLについては Semiannual Journal of Languages and Linguistics(略称:SJLL)は、 Twitter Free University Pressから出版されている架空の論文誌です。(実態はTwitter上の言語クラスタが集まっていろいろ好き勝手書く合同同人誌です) 2013年夏コミ(コミックマーケット84 2日目 東地区“

    呪文名研究シリーズの「ヒャダイン」についての論考が出ます(紙で) - 誰がログ
  • C87冬コミにラオウとかが使う「うぬ(ら)」を役割語の観点から見た論考が出ます - 誰がログ

    SJLL (Semiannual Journal of Languages and Linguistics)にヒャダイン論文以来となるfull paper (?)を投稿し、無事受理されました。 Google Sites: Sign-in タイトルは 役割語としての二人称「うぬ(ら)」:ラオウとハドラー です。以下、「はじめに」より要旨のようなものを抜粋。 稿では、役割語研究の中でこれまでそれほど取り扱われてこなかった、二人称表現にも役割語として機能するものがあるという可能性について、「うぬ(ら)」をケーススタディとして取り上げ検討する。 稿の主張は次の通りである。A) ラオウによる二人称表現中に於ける「うぬ(ら)」の使用割合はそれほど高くなく、また『北斗の拳』の段階では「うぬ(ら)」は役割語としての位置づけがまだ明確ではない、B) 『ダイの大冒険』における「うぬ(ら)」の例を見ると、そ

    C87冬コミにラオウとかが使う「うぬ(ら)」を役割語の観点から見た論考が出ます - 誰がログ
  • 「ウェアラブル」なウェアたち - 誰がログ

    発表されるたびにツッコミが入っている「元来「着る/身に付ける」ことができるもの」を元にした「ウェアラブル」デバイスの数々ですが、なんか召喚いただいたようなので はてなブックマーク - Ralph Laurenが開発中ウェアラブルシャツを披露 | ニュース | Softonic ちょっとだけ書いてみます。文献を調べてないので、そこまで専門的な解説はないです。もっと例が増えると面白いので、開発の進展に期待しています。 例 僕が最初に出会った例は「ウェアラブルグラス」でしょうか。 ハンドジェスチャで操作できるARウェアラブルグラスAtheer Labsが企業向け開発キットをリリース | TechCrunch Japan ウェアラブルグラスはamazonにもカテゴリーがあります。 ウェアラブルデバイス - 通販 | Amazon.co.jp 次は「ウェアラブルブラ」でしょうか。 ドキドキすると勝手

    「ウェアラブル」なウェアたち - 誰がログ
  • 大学での言語能力と授業のレベルについてちょっとだけ - 誰がログ

    こんな記事が出て、 ヤマザキ学園大(東京都)では、必修科目の英語で、be動詞の使い方などを教える授業が行われており、同省は大学教育にふさわしい水準に改めるよう求めた。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140212-OYT1T01253.htm 大学教育関係者から色々ツッコミが入っております。 僕も何か書こうかなと思ったのですが、下記のエントリに 大学でbe動詞を教える授業のレベルは低いのか? - とある大学教員ブログ 簡潔にまとめられていましたので、ここではちょっとだけ。 大学では求められるレベルや目的が新しくなる 大学の授業におけるレポートの返却・添削・フィードバックについて少しだけ - 思索の海 にも書いたように、僕は今の大学で日語の言語能力、特に文章表現に関する授業を複数担当しています。 そこで授業の最初に必ず話をすることの一つに、

    大学での言語能力と授業のレベルについてちょっとだけ - 誰がログ
  • (自虐としての)人文学は役に立たないとかなんとか - 誰がログ

    次の記事に関連して以前から思っていたことを少し。 きみらは人文系なの?違うなら人文系について語るのはやめてください、お願いだから。 で、きみらは人文系なの? 僕は専門は言語学ですので、一般的には「人文系」だと認識されていると思います。まあ末席かもしれませんが、少しは書いてもいいかなと。 別に人文学を代表して何かを言いたいわけではありませんし、人文学について何かを一般化したいわけでもありません。というか、元々学問分野の分類や「〜な/の人」への一般化について慎重に考えたいと思っています。興味がある方は以下のカテゴリでまとめられているエントリを参照してください。 [理系文系] - 思索の海 ところで三年ぐらい前から「人文学と人文科学と科学」というタイトルのエントリの下書きが眠り続けているんですが、まだしばらく日の目を見ることはなさそうです(ていうか誰か書いて)。 人文学にも色々ある 人文系は学問

    (自虐としての)人文学は役に立たないとかなんとか - 誰がログ
  • 「激おこぷんぷん丸」の形態的分析試案 - 誰がログ

    ついったーで「激おこぷんぷん丸」の国語教員による分析・品詞分解が話題になっていて、 www.yukawanet.com どうなのかなあ、みたいなことをつぶやいていたのですが、けちだけつけていてもあれなので即興で分析。 以下の内容は関連文献の調査とかしてませんので細部は結構適当なところもあります。色々叩いて遊んでみてください。 前提と方法 先頭の要素から分解しながら、その要素をどう考えるのか少し考察する。ちなみに 語:≒自由形態素。単独で句・節・文の構成要素になることができる 接辞:≒拘束形態素。単独で句・節・文の構成要素になることができず、自由形態素にくっついて現れる という粗い定義を採用している。 「激」 「激だ」「激を」などの用法は今のところ見つかっていないので接頭辞とする。 「強い」「はげしい」といった意味で漢語の構成要素となる(例:激痛、激減、激戦、…)のが一般的であると思われるが

    「激おこぷんぷん丸」の形態的分析試案 - 誰がログ
  • 用語「理系」「文系」撲滅試論 - 誰がログ

    そろそろ「理系」「文系」という言葉の使用を禁止してはどうか。less than a minute ago via TweenTakumi TAGAWA dlit ※注意点:私は理系文系学の専門家ではありません。 はじめに 「理系」「文系」という言葉を使い続けるにはデメリットが多く、特に使い続ける必然性も特に思いつかないので、いっそのこと使用を一切やめることを提言する。 なお、稿では言葉の使用のみに焦点を当て、教育システムの問題は取り扱わない。 「理系」「文系」という言葉の問題点 1. 定義が曖昧である つまるところ、まともな議論がしたい場合には、「文系/理系」を 高校での所属科、入試に必要な科目、大学での学部/学科などの被教育歴 大学やその後携わっている専門分野の性質 職種 などで区別するのか、それとも 文章の書き方や論の進め方における特徴、あるいは得意な技術 「理屈っぽい」とか「感情的

  • 「セミナー「専門家と素人の対話」第一回:サイエンスコミュニケーションの現場」終了しました - 誰がログ

    「セミナー「専門家と素人の対話」第一回:サイエンスコミュニケーションの現場」、終了しました。概要については、以下の告知エントリをご覧ください。 セミナー「専門家と素人の対話」開催&立ち上げのお知らせ - 思索の海 以下、簡単に個人的で断片的なレポートをまとめておきます。 会の様子 参加者は15人ほど。亀@渋研Xさんのお話を聞きたかった方はきっとたくさんいらっしゃったと思うのですが、今回は僕の手際の悪さで多くの方が参加の機会を逃してしまったと思います*1。申し訳ありません。ほとんどが筑波大学の学生でしたが、人文社会科学研究科だけではなく、生命環境科学研究科からの参加者もいたのが嬉しかったです。あと、@ayano_kovaさんも参加してくださり、セミナーの後の懇親会では色々興味深い話を聞かせていただきました。 トーク自体は、僕の司会の手際がまた悪くて、フロアとの議論をする時間が全然もうけられま

    「セミナー「専門家と素人の対話」第一回:サイエンスコミュニケーションの現場」終了しました - 誰がログ
  • パネえ - 誰がログ

    最近、「パナい」という表記をちょこちょこ見かける。 「半端ない」の短縮形としての「ぱない」は構成としては「はんぱ」+「ない」なのでもしカタカナ+ひらがなの表記をするなら「パない」になるのが自然だと思われる。親切なことで有名なgoogle先生も今のところ「「パない」の間違いじゃね?」って優しく指摘してくれる↓ "パナい" - Google検索 「ぱない」自体が独立した語形として意識され、「半端ない」との関係があまり想定されなくなった結果として、「ぱな(形容詞語幹)」+「い(形容詞終止形語尾*1)」というような異分析が起こったのだろうか*2…なんてことをふと考えた。いつもの妄想でございます。 *1:今のところ僕は時制形態素だと思っているけれど *2:まあ単なるタイポかな。それにしては結構数が多いような気も。

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