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ブックマーク / non-rolling-dig.hatenadiary.jp (10)

  • 『アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか』を読んだ - 虚無回転レシーブ

    ご無沙汰しております。読書日記を書いている場合ではない気もしますが、『アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか』が猛烈に面白かったので紹介しますだ。 アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか 病名になった人々の物語posted with amazlet at 15.08.15ダウエ・ドラーイスマ 講談社 売り上げランキング: 552,222 Amazon.co.jpで詳細を見る Amazonの紹介文には「病名から脳科学・神経学をひもとく、ユニークなメディカルヒストリー」とある。書で取り上げられているトピックには、「パーキンソン病」「アスペルガー症候群」「アルツハイマー病」などの有名な疾患もあれば、「ブローカ野」「ブロードマンの脳地図」など大学の脳科学の授業に出てくるようなトピックもあるし、はたまた舌を噛みそうなあまり耳にしたことのない病気も含まれている。目次は以下のとおり。

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  • 「現代最高の知性6人」の推薦図書オモロい - 虚無回転レシーブ

    『知の逆転』を読んだ。 知の逆転 (NHK出版新書 395)posted with amazlet at 15.02.02ジャレド・ダイアモンド ノーム・チョムスキー オリバー・サックス マービン・ミンスキー トム・レイトン ジェームズ・ワトソン NHK出版 売り上げランキング: 1,887 Amazon.co.jpで詳細を見る これはサイエンス・ライターの吉成真由美さんが行ったインタビューをまとめたもの。インタビュイーは以下の6名。 ジャレド・ダイアモンド(銃・鉄・病原菌なヒト) ノーマ・チョムスキー(チョムスキーなヒト) オリバー・サックス(レナードの朝なヒト) マービン・ミンスキー(人工知能なヒト) トム・レイトン(コンテンツデリバリーネットワークなヒト) ジェームズ・ワトソン(DNAなヒト) の帯には「現代最高の知性6人」と紹介されていますが、「現代最高レベルの変態6人」の方が実

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  • 長州の薩摩disがエグすぎてドン引き 『未完の明治維新』読んだ - 虚無回転レシーブ

    『未完の明治維新』というを読んだ。 未完の明治維新 (ちくま新書)posted with AZlink at 2013.7.23坂野 潤治 筑摩書房 売り上げランキング: 168473 Amazon.co.jp で詳細を見る 書は、元治元年(1864)から明治十三年(1880)に至る16年間の幕末・明治史を分析したものである。読み終えてみて、これだけのことがわずか16年の間に生じたのだということに改めて驚かされる。 元治元年というのは、西郷隆盛と勝海舟の初めての会談があった年である。第一章「明治維新の基構想」の冒頭は、この会談の場面から始まるが、このひと月前にイギリス、フランス、アメリカ、オランダの連合艦隊による下関砲撃事件が起きている。八重の桜を見ていると倒幕か佐幕かというドメスティックな対立が前面に出ているが、背景には国家の危機、それも差し迫った「今そこにある危機」にどのように対

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  • 皇后陛下、PCR開発者を撃墜するの巻/『がん遺伝子の発見』読んだ - 虚無回転レシーブ

    『がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史』というを読んだ。 がん遺伝子の発見―がん解明の同時代史 (中公新書)posted with AZlink at 2013.6.20黒木 登志夫 中央公論社 売り上げランキング: 218163 Amazon.co.jp で詳細を見る このの中で、美智子皇后とPCR開発者のロックなエピソードが紹介されていたのでまずその話から。 PCR法というのは、すごく良く知っている人はすごく良く知っているし、ちょっと知っている人はちょっとだけ知っているし、知らない人は全然知らない技術でしょう。とにかく、ごく微量なサンプルから簡単にじゃんじゃん遺伝子を増やせるという、ネズミ講の遺伝子版みたいな感じで、その筋の人達にとってはウハウハなわけです。 (どういう感じのブログなのか知ってもらいたくて、全然情報量のない段落をひとつ作ってみました↑) 今回読んだ『がん遺伝子の発見

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  • 大学とかのデジタル・アーカイブがオモロおますな - 虚無回転レシーブ

    「八重の桜」を観てたらカール・レーマンという武器商人が出てきました。レーマンという人はドイツの武器商人で、「八重の桜」では八重の兄の覚馬が長崎でレーマンに銃を発注する場面が出てきます。 どんな人だったんだろうとチョコチョコ調べてみました。そうしたら長崎大学附属図書館の電子化コレクションの「幕末・明治期日古写真メタデータ・データベース」に行き着きました。 →幕末・明治期日古写真メタデータ・データベース 下のリンク先の写真で、家の二階の欄干で座っている人がどうもレーマンさんらしいです。 →飽の浦の外国人宿舎(1)(幕末・明治期日古写真メタデータ・データベース) へえこんなのあるんだとすごく感動してしまったんですが、こういう時代なのでデジタル・アーカイブ的なものは各所で充実してきているんだろうなあと想像したわけです。例えば人文研あの世界的にも知らない人はいないと言っても言い過ぎではないほど

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  • 思想界の四次元殺法コンビ「橋爪大三郎&大澤真幸」に萌える一冊 - 虚無回転レシーブ

    『ふしぎなキリスト教』というを読んだ。 ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)posted with AZlink at 2013.4.14橋爪 大三郎,大澤 真幸 講談社 売り上げランキング: 4908 Amazon.co.jp で詳細を見る われらが橋爪大三郎先生と大澤真幸先生との対談である。くどくど説明の必要はないのでしょうが、橋爪大三郎先生は、一般には、故橋龍太郎元首相の弟と間違えられてしまう傾向が未だにあるものの、大変アクティブな社会学者としてご活躍である。一方の大澤先生も、『戦後の思想空間』を挙げるまでもなくアクロバチックな論理展開で読者を置いてけぼりに魅了するというだけでなく、実は意外に「マサチ可愛い」などと言う女性ファンも多いという噂もあり、邦思想界のエースと言っても過言ではない存在である。よく知らないけれども。とにかく良くも悪くも、どんな内容でも面白くしてしまうとい

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  • 人はいかにして罪と向き合うのか? - 虚無回転レシーブ

    今年も細々と読んだの感想などを書き連ねてきましたが、今年最後は『ライファーズ 罪に向きあう』というについて書きたいと思います。個人的にはこの一年で最も感銘を受けたのがこのでした。 ライファーズ 罪に向きあうposted with AZlink at 2012.12.22坂上 香 みすず書房 売り上げランキング: 29595 Amazon.co.jp で詳細を見る タイトルにある「ライファーズ」というのは耳慣れない言葉だと思いますが、日語では終身刑もしくは無期刑受刑者に相当する。殺人など凶悪な犯罪を犯して服役している人々である。書はアメリカの刑務所で服役しているライファーズが、自分のこれまでの人生、犯した罪に徹底的に向き合い、人間性を回復し「生まれ変わる」姿を追ったドキュメントである。 著者は映像作家の坂上香さん。坂上さんは、「アミティ」という団体の活動を通じて「罪と向き合う人」を

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  • 不条理を回収するのは誰なのか? - 虚無回転レシーブ

    3月11日は朝から大事な打ち合わせが入っていたが、昼過ぎに問題がおおかた片付いた。ほっとしてやや脱力気味で、遅い昼を摂っていると、東北で震度7の地震があったらしいと同僚が教えてくれた。 マグニチュード7の間違いだろうと思ってネットをのぞくと、確かに震度7と報じられていた。だがその段階で今伝えられているような規模での被害を想像することはなかった。まったく不合理ではあるのだが、阪神大震災のような規模の被害が自分が生きている間に再び起きるはずがないと決め込んでいた。 ほどなくして伝えられたいくつもの映像を目にしても、それがリアルな感覚をもたらすまでには相当な時間がかかった。浸水する仙台空港、防波堤を越える津波、炎上したまま流される家屋。どれを見ても現実に起きたことだとはなかなか思えなかった。 この剥き出しの不条理にどのように立ち向かえばよいのか? 不条理を天罰として回収しようとする動きもある。

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  • 悪態レシピサイト「COOKBAD」開設のお知らせ - 虚無回転レシーブ

    レシピサイトへの不満をハイクでもつぶやいて、共感が得られた気配をまったく感じなかったのだが、挫けずにダイアリーでも主張しておこうと思う。 クックパッドなど色々なレシピサイトがあるが、いずれも押さえておくべきコツが記載されている。親切のつもりかもしれないが、わたしが必要としているのはそういうものではなくて、「コツがいらないレシピ」だということにようやく気づいた。なんか材料がちょっと足りなくても、適当な感じで作っていても、なんとなく美味しく出来てしまう適当なレシピだ。 そして、それから、もう一歩踏み込んで考えてみると、レシピサイトにはパンチが足りないという気がしてきた。優等生過ぎるのだ。そのニッチェはすでに栗原はるみさんががっちり押さえてるぞと言いたくもなるではないか。パンチという意味では、例えば、罵詈雑言連発のレシピサイトなど刺激的でいいのではないだろうか。時代は「COOKPAD」ではなくて

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  • 宗教・ラブホ・法人税 - 虚無回転レシーブ

    『法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる』という新書を読みました。 法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる (光文社新書)posted with AZlink at 2010.12.20奥村佳史 光文社 売り上げランキング: 94502 Amazon.co.jp で詳細を見る いきなりで恐縮ですが、このの中で、ラブホテルを経営していた宗教法人に国税局の税務調査が入り、数億円の法人税を追徴したことを伝える新聞記事が紹介されていました。「えっ、宗教法人って法人税払ってるの?」と反応してくれれば著者の作戦は大当たりなのでしょうが、わたしのような下世話な人間は「えっ、宗教法人がラブホテル経営?」という点にすべての意識が集中してしまい、それ以降の部分はうろ覚えになってしまいました。しかし、国税局がこの宗教法人に対して追徴をした理屈が非常に面白かったのでうろ覚えですが紹介したいと思います

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