川崎駅(川崎市)と立川駅(立川市)を結ぶJR南武線が九日、一九二七(昭和二)年の開業から九十周年を迎える。JR東日本横浜支社は同日から、記念ヘッドマークを付けた列車の運行など関連イベントを開く。担当者は「新たに沿線に引っ越してきた人にも南武線の歴史を感じてほしい」と話している。 (大平樹) 南武線は、二七年三月九日に私鉄の南武鉄道(当時)が川崎-登戸間などで開業。二九年に立川まで延伸され、三〇年には尻手-浜川崎間の支線が開業した。地方議員として活躍した秋元喜四郎氏と、京浜地区を埋め立て、運河を開削するなど日本の産業の近代化に貢献した実業家浅野総一郎氏が大きく関わったとされる。