駅に掲げられている広告の数々。最近は、動画も使用できる「デジタルサイネージ」が主要駅で目立つようになってきている。電車の中吊り広告も、目立つ週刊誌の広告をはじめ、自社沿線施設の案内やおトクなきっぷの案内など幅広い内容で、スマートフォン全盛の現在でも重要な乗客の情報源となっている。 鉄道会社はこれらの広告枠を売り出すにあたって、それぞれの路線の強みやどのような利用者層が多いかなどを資料としてまとめている。「媒体資料」といわれるものだ。各社が駅や車両などを広告媒体としてアピールしたいポイントがまとめられたその資料は、路線ごとの利用者層や沿線の違いを見るうえで役に立つはずだ。 それでは、首都圏各鉄道会社の媒体資料から、各社がどんな部分を自社路線の特徴としてアピールしているのかを見てみよう。 ボリュームが売りのJR東日本 まずはJR東日本だ。同社の駅広告・列車内広告の媒体資料は、JR東日本の子会社