東芝がメモリー事業売却に異議を唱えている合弁相手の米ウエスタンデジタル(WD)の社員を、三重県四日市にある半導体の合弁工場から閉め出す準備を進めていることが分かった。複数の関係者が明らかにした。 東芝はWDに対し事業売却への妨害行為をやめるように警告。15日までにWDが適切な対応を取らなければ、東芝メモリの施設や情報網へのアクセスを中断すると文書で通告している。 東芝は資本不足解消のため「東芝メモリ」の売却手続きを進めている。しかし、東芝による警告の一方で、WDは15日(日本時間)、国際商業会議所(ICC、本部パリ)の国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てるなど、事業売却が遅れる懸念が生じている。 東芝は1999年にサンディスクとメモリー事業で提携し、四日市工場を共同運営してきたが、昨年、WDがサンディスクを買収した。 東芝側はこれまでに、WDが元々の合弁先である米サンディスクを買収した際に東芝の
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