兵庫県宝塚市平井山荘にある水道施設「月見ガ丘配水池」の貯水槽の中で5月末、ビニール製ボートが浮かんでいるのが発見された。近くからは水泳用ゴーグルやサンオイルなども見つかり、何者かが貯水槽に侵入し、水遊びをしていた可能性が出てきた。兵庫県警宝塚署が建造物侵入事件として捜査しているが、周辺住民らは「毒でも入れられてたら、死んでいたかもしれない」と不安を隠しきれない様子だ。暗闇にボートが浮かんでいる ボートが見つかったのは5月30日午後1時半ごろのことだった。貯水槽の水位を確認するため、月見ガ丘配水池を訪れた業者が点検口を開けたところ、見慣れない物体に気付き、一緒にいた宝塚市職員に知らせた。 「ボートが浮かんでいます…」 中から出てきたのは、オレンジ色のビニール製ボート(長さ約1・9メートル、幅約1メートル)とオール2本。周囲のバルブ操作口のふたを開けると、中からビニール製テント、男性用の短パン