【台北=吉村剛史】14日に総統選と同日で投開票された台湾の立法委員(国会議員に相当、定数113)選で、いずれも改選前には議席がなく、“泡沫(ほうまつ)”政党と目された野党、親民党と、台湾団結連盟(台連)が、それぞれ3議席を獲得、「第3政党として存在感を発揮する」との見方が浮上している。 国民党と支持者の重なる親民党は、今回、宋楚瑜主席(69)が総統選に立候補した効果で、先住民枠の1議席に加え、比例2議席を獲得した。 李登輝元総統(89)を精神的支柱とする台連は比例で3議席を獲得。最終日に李氏が、最大野党・民進党の蔡英文主席(55)の応援演説を行い、「台湾をあなたたちに託す」と呼びかけた効果が、台連支持で表れた、と分析されている。 宋氏はもともと李登輝政権時代の李氏の側近だった。今後、李氏を軸に「両党の連携もある」と目されている。